Q1,ISOの認証取得は大変(困難)ですか?
A:企業での日常の業務の遂行と同じで、計画を立て、計画に沿って、着実に活動すれば大変ではありません。担当する日常業務の一部と考え取組めばストレスも少なく、無理なく効率的に推進できます。企業経営の全体像が理解でき、最も効果のある人づくり、従業員教育です。
Q2,認証取得までに要する期間はどの位ですか?
A:企業の事業所数、従業員数、業務内容等により若干異なりますが、システムの構築から認証の取得まで約6ヶ月から1年半が平均です。認証取得の目的、各企業の都合もありますが、9ヶ月~1年程度の活動期間を推奨します。
Q3,認証取得までの主な工程は?
A:
1)マネジメントシステムの構築
2)システムの試行
3)内部監査員の養成、内部監査の実施及びマネジメントレビューの実施
4)審査機関の文書審査/予備審査の受審
5)登録審査(ステージ1,2審査)の受審
等の主要工程があります。
審査機関により異なりますが、登録審査後約1ヶ月程度で登録証が入手できます。
Q4,審査登録に要する費用の概算は?
A:審査には文書審査及び予備審査及び登録審査(ステージ1,2審査)がありこれらを受審します。 (審査の呼び名は審査機関により若干異なりますが内容は同じです。) これら受審のための費用が要ります。審査機関によりますが、審査員1名・日当り10万円~18万円程度です。審査工数(日数:人・日)は対象従業員数(役員を含む)に基き、国際的即ち、ISO/IEC Guide62にそのガイドラインが定められています。これを逸脱することはできません。
Q5,審査登録機関について
A:現在、日本で審査登録業務を行っている機関は約70数社です。これらの機関は各国の認定機関(UKAS及びJAB等)の認定を受け業務を実施しています。UKAS(英国の適合性認定協会)及びJAB((財)日本適合性認定協会)等は相互承認しており、その登録価値に変わりはありません。
Q6,適用規格の解釈について
A:適用規格の解釈は審査機関又は審査員により若干振れますが、 最近になりほぼ解釈が統一されました。適用規格にも依りますが要求事項が具体的でないため、解釈にある程度の幅が生じるのは避けられない事実です。重要な事は規格を素直に解釈することです。
Q7,審査員について
A:審査員の専門性がよく議論されますが、専門性に余り拘ることはどうかと考えます。 寧ろ、異なる業界の専門性を持った審査員から視点の異なる指摘がより参考になる場合があります。 特にある程度、レベルの高い組織にとっては改善の良い参考となります。マネジメントシステムは仕事のやり方、問題解決の方法です。