内部監査を活性化させるには、次の方法等があります。
今後、主要な方法について、順次簡単な解説をしますのでご参考にして下さい。
1.監査方法の工夫による活性化
(1) 監査の方法を工夫
(製品監査、プロセス監査、システム監査を組み合わせ実施)
(2) 内部監査では、製品監査及びプロセス監査を多用する。
(3) 重点テーマを設定
(クレーム/不適合の削減、目的目標の達成、環境負荷の低減、法規制への適合等のテーマを設定)
(4) 事前に各自部門による監査を実施し、その後、正規の監査員による監査を実施
(5) 他社との相互監査(又は、他社のチェックリストを使用)
(6) チェックリストの見直し(目的に的を絞ったチェックリストの使用)
(規格適合性監査用チェックリスト、成果監査用チェックリスト、クレーム、不適合削減用、及び環境負荷低減用等)
(7) 不適合及び観察事項の定義の明確化、細分化又は、拡大し、指摘(改善)の対象を広げて実施
(工程中の軽微な不良、管理限界近傍の品質の改善に役立てる等)
(8) 工程逆流監査
(出荷検査->生産->生産計画->購買->設計・開発->営業)
(9) 仕組み(システム)改善会議等、会議体での監査の実施
2.監査員に係わる工夫による活性化
(1) 監査員の力量(有効な指摘の検出能力)アップによる的確な指摘
(監査員の教育・訓練:監査能力、規格の理解、経営的センス、感性の鋭敏化等)
(2) 監査員の増員--全員の監査員化を図る。(多角的視点からの指摘)
(3) 外部監査員(審査員)の活用
(4) 異なる業界(専門性のない)の監査員による監査/同業界の監査員による監査等
3.改善技法の活用による活性化
1) 計画の達成法
(1) ビジョンと方針と目標(一里塚)
(2) 目標とその実行計画の具体性
(3) G-PDCA PDCAの前にゴール(目的・目標)あり
(4) 5W1Hの明確化 (プロセス:5W1Hと5Mの組み合わせ)
(5) 5Mの考察
2) 業務の効率化
(1) P-1(G-PDCA on one Form)
(2) プロセスの明確化(インプット、アウトプット、コントロール、資源)
(3) 固有技術/管理技術の認識
(4) 新技術の採用
(5) 物の保管管理(先入れ、先出し--5S--ストア化--識別と台帳管理)- 有効期限材料の管理
(6) ムダ、ムリ、ムラの存在の顕在化
3) 監視の方法
(1) 目で見る管理(可視化の推進)
(2) トレンド管理--結果を流れ・変化(推移)で捉える
(3) 5Sの徹底--変化(異常)を際立たせる 5Sの目的:異常の発見
4) 課題の解決法
(1) QCステップ(QC的問題解決法)
(2) 戦略と戦術(課題と問題)
(3) 原因の究明(発生原因、流出原因-特性要因図の活用)
(4) 水平展開、標準書化
(5) QC7つ道具
(6) 新QC7つ道具
(7) 故障解析、実験計画法、FMEA
(8) 現品処置(修正)--是正処置--予防処置-リスク管理へ
(9) WHY-WHY method
活性化の要諦:活動の日常習慣化